参加実験一覧

FIRST TAU CANDIDATE
実験名 OPERA実験
実験説明

スーパーカミオカンデでミュー・ニュートリノの消失という形で示されたタウ・ニュートリノへのニュートリノ振動現象が本当に正しいのか、 イタリア国立グランサッソ研究所の地下で検証しています。 検出器として原子核乾板という飛跡検出器を用いているため、 他の実験では確認できなかった「振動先のタウニュートリノの直接検出」が可能な現在唯一の実験です。

本研究室では日本側の解析の一翼を担い、院生を中心にグランサッソ研究所へも出張しています。

成果
  • 2010年6月1日 最初のタウニュートリノ反応候補を発見しました。
  • 2012年6月7日 2例目のタウニュートリノ反応候補を発表しました。
  • 2013年3月26日 3例目のタウニュートリノ反応候補を発表しました。
  • 2014年3月25日 4例目のタウニュートリノ反応候補を発表しました。
  • 2015年6月15日 5例目のタウニュートリノ反応候補を発表しました。
    これによりスーパーカミオカンデで観測されたニュートリノ振動現象存在の立証に成功しました。
  • BIGDIPPER
    実験名 Ashra実験
    実験説明 ガンマ線バーストや活動銀河核から生成された高エネルギー粒子は、大気中の原子核と反応し発光現象を起こします。Ashra実験は発光現象を全天監視し、高エネルギー粒子の発生源の同定、発生メカニズムの特定することを目標としています。実験はハワイ島マウナロア山の中腹にて行われており、本研究室の院生も積極的に現地で活躍しています。
    出張報告 Ashra実験では、数ヶ月間実験施設のあるハワイ島への出張を行うこともあります。その出張報告が物理学科の2011年5月号ニュースレターに掲載されました。本研究室では主に大学院生が海外へ長期出張することも珍しくありません。その一端をご覧いただけるかと思います。

    BELLE DETECTOR
    実験名 Belle実験
    実験説明 「なぜ宇宙は存在するのか」という人類太古からの疑問に、クォーク側から見たCP対称性の破れによる検証から答えようとする実験です。2008年度ノーベル物理学賞を受賞した小林・益川理論の検証を行い、両氏の受賞に貢献しました。現在は更なる新しい物理の発見に向けて、Super Belle実験が計画されており、本研究室も検出器のアップグレード計画に参加しています。

    NAGARA EVENT
    実験名 KEK-PS E373実験
    実験説明 S=-2(ストレンジネス)原子核のダブルΛ(ラムダ)ハイパー核やH粒子等を観測し、原子核内での核子間相互作用を詳細に研究する実験です。 1998年から2000年までビーム照射が行われ、世界で初めて核種が同定されたダブルΛハイパー核が検出されました。 また、後継のJ-PARC E07実験も準備中です。

    T60 EVENT
    実験名 J-PARC T60実験
    実験説明 長年培ってきた原子核乾板技術を使い、数100MeVから数GeVの低エネルギーニュートリノと原子核の相互作用を詳細に研究する実験です。 物質優勢宇宙の鍵を握る将来のレプトンセクターのCP破れの検証実験で重要な基礎データとなるだけでなく、ステライルニュートリノの存在検証といった挑戦的な研究へと繋がります。

    基礎研究

    Spectrometer IMAGE
    実験名 スペクトロメータの開発
    実験説明 クォークだけでなくレプトンもCP対称性が破れている可能性があります。その探索にはニュートリノ反応と反ニュートリノ反応の識別が必要です。そこで反粒子を含めた全てのニュートリノ6種類が識別可能な「永久磁石を用いたコンパクトエマルションスペクトロメータ」の開発を行っています。

    Drift Chamber IMAGE
    実験名 宇宙線観測システム開発(Drift Chamber)
    実験説明 Belle実験のA-RICH の精度評価を行うことを目指し、ドリフトチェンバーを複数組み合わせて、3次元の飛跡の情報を得られる宇宙線観測システムを開発します。

    外部研究機関との連携・協力


    実験名 宇宙線防護プロジェクトICCHIBAN
    実験説明 人類が宇宙で生活する際に問題となるのが宇宙線による被曝です。 宇宙船中の宇宙線の被曝量を多方面から調査し、人体への影響を算出する計画です。

    NIT SEM IMAGE
    実験名 暗黒物質探索
    実験説明 宇宙全体のエネルギーのうち95%が正体不明です。うち23%は宇宙膨張を引き留める暗黒物質、残り72%は膨張を加速する暗黒エネルギーです。我々はNITと呼ばれる写真フィルムを用いて、暗黒物質のシグナルを探索する実験を計画しています。

    年度別研究概要


    2009年度の研究概要はこちら。