News2016.03.25第21回(2016年) 日本物理学会 論文賞 受賞式日本物理学会において、本研究室が参加する OPERA実験グループ が論文賞を受賞しました。 授賞式は2016年3月20日に仙台市泉区中央のイズミティ21 大ホールにて行われました。 授賞論文「Observation of tau neutrino appearance in the CNGS beam with the OPERA experiment」 掲載誌 Prog. Theor. Exp. Phys. 2014, 101C01 (2014) ニュートリノ振動とは、特定のフレーバー(電子型、ミューオン型、タウ型のいずれか)のニュートリノが時間とともに別の種類のニュートリノに周期的に変換する現象を言う。実験のタイプとしては、生成されたフレーバーのニュートリノ数がある距離を飛行した後に減少したことを観測する振動減少実験と、ある距離を飛行した後に別のフレーバーのニュートリノが生じたことを直接観測する振動生成実験がある。本研究論文では、国際共同実験OPERAの振動生成実験により、ミューオンニュートリノビーム中にタウニュートリノが有意な信頼度で生じたことを確立した結果が報告されている。他の振動生成実験としては、ミューオンニュートリノが電子ニュートリノに振動したことを観測した日本のT2K実験があるのみである。2015年のノーベル物理学賞の対象は大気ニュートリノや太陽ニュートリノなど自然界からのニュートリノであったが、本研究では加速器で生成したミューオンニュートリノが使用された。欧州ジュネーブにあるCERNのCNGSビームラインを用いてミューオンニュートリノのビームを生成し、それらを732km離れたイタリアのGran Sasso研究所で検出する。それらのデータの中に、過去に発表されたデータを含め、タウニュートリノの存在を示す合計4事象を観測した。これにより、ミューオンニュートリノからタウニュートリノへの振動現象を4.2シグマの統計的信頼度で初めて確立した。この実験における挑戦的課題は、多くのミューオンニュートリノ背景事象から、短い飛行距離しかないタウレプトンを通してタウニュートリノ事象を選別することであった。このため、高い位置精度で短い飛跡も測定できる原子核乾板技術が採用されたが、これは名古屋大学を中心とするグループが長年開発し続けている独創的な実験測定技術であり、これ無くしてはこの実験は実現できなかった。以上のように、本論文は、ミューオンニュートリノからタウニュートリノへの振動現象が4.2シグマの信頼度で確立したものであり、素粒子物理学における重要な課題であるニュートリノ質量やニュートリノ振動の解明を進めたものとして、日本物理学会論文賞にふさわしい業績であると認める。 外部リンク 日本物理学会 論文賞(2016年) 2016.03.25 日本物理学会2016年年次大会の発表について日本物理学会2016年年次大会にて、本研究室から以下の6名が発表しました。
外部リンク 日本物理学会 講演プログラム(領域別) 2016.03.25第15回(2016年)B2JS勉強会 ベストトーク賞の受賞第15回(2016年)B2JS勉強会において、本研究室修士2年の庵翔太さんがベストトーク賞を受賞しました。受賞テーマは、「BellU検出器 A-RICH で用いるAerogelのgapサイズに対する性能評価」です。 第15回 B2JS勉強会@KEK 2016.2.26,27 受賞トーク発表
BellU検出器 A-RICH で用いるAerogelのgapサイズに対する性能評価 2016.03.17第21回(2016年) 日本物理学会 論文賞を受賞しました。日本物理学会において、本研究室が参加する OPERA実験グループ が論文賞を受賞しました。 授賞論文「Observation of tau neutrino appearance in the CNGS beam with the OPERA experiment」 掲載誌 Prog. Theor. Exp. Phys. 2014, 101C01 (2014) 外部リンク 日本物理学会 論文賞(2016年) 2016.03.1730th Rencontres de Physique de la Vallee d'Aoste (La Thuile 2016) の発表La Thuile 2016 にて、本研究室から以下の1名が発表しました。
外部リンク La Thuile 2016 2016.03.1722nd ICEPP Symposium の発表22nd ICEPP Symposium にて、本研究室から以下の1名が発表しました。
外部リンク 22nd ICEPP Symposium 2016.01.19新学術領域「ニュートリノフロンティアの融合と進化」研究会2015の発表新学術領域「ニュートリノフロンティアの融合と進化」研究会2015 にて、本研究室から以下の1名が発表しました。
外部リンク 新学術領域「ニュートリノフロンティアの融合と進化」研究会2015 2016.01.19ISETS'15の発表ISETS'15 にて、本研究室から以下の2名が口頭発表及びポスター発表しました。
外部リンク ISETS'15 2016.01.19画像関連学会連合会 第二回秋季合同大会の発表画像関連学会連合会 第二回秋季合同大会にて、本研究室から以下の3名が発表しました。
外部リンク 画像関連学会連合会第二回秋季研究発表会 2015.10.29神岡セミナーの発表東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設にて、本研究室から以下の1名がセミナーを行いました。
講演内容 外部リンク 東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設 2015.10.29The international workshop on future potential of high intensity proton accelerator for particle and nuclear physics (HINT2015) の発表The international workshop on future potential of high intensity proton accelerator for particle and nuclear physics (HINT2015) にて、本研究室から以下の1名がポスター発表しました。
外部リンク HINT2015 2015.10.292015年日本物理学会秋季大会の発表日本物理学会2015年秋季大会にて、本研究室から以下の4名が発表しました。
外部リンク 日本物理学会 講演プログラム(領域別) 2015.8.17Workshop for Neutrino Programs with facilities in Japan についてWorkshop for Neutrino Programs with facilities in Japan にて、本研究室から以下の1名が発表しました。 なお、このワークショップのプログラム委員を、福田 努 研究員が務めています。
外部リンク 2015.8.1720th J-PARC PAC meeting について20th J-PARC PAC meeting にて、本研究室から以下の1名が発表しました。
外部リンク 2015.6.30The 1st International Conference on Advanced Imaging (ICAI2015) の発表The 1st International Conference on Advanced Imaging (ICAI2015) にて、本研究室から以下の3名が発表しました。
外部リンク The 1st International Conference on Advanced Imaging (ICAI2015) 2015.6.30平成27年度 日本写真学会 小島裕研究奨励金の受賞日本写真学会において、福田 努 研究員・松尾 友和 研究員が小島裕研究奨励金を受賞しました。受賞テーマは、「原子核乾板自動解析のための高精度自動飛跡認識装置の開発」です。 2015.6.165例目のタウニュートリノ反応検出について2015年6月15日 グランサッソ研究所にて5例目のタウニュートリノ反応検出を発表しました。 検出した 5 例の事象をニュートリノ振動以外の既知の理由(背景事象)で説明できる確率は、1,000 万分の 1 しかなく、「ミューニュートリノからのタウニュートリノ出現の発見」を達成しました。 これにより、スーパーカミオカンデが観測したニュートリノ振動現象存在の立証に成功しました。 本研究室からは 福田 努 研究員が現地のセミナーに参加しています。 Produced by Toho University.
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