我々は、メゾスコピックなサイズの物質の示す物性を研究する手始めとして、幅が1ミクロン程度のアルミニウム細線の電気伝導の測定を開始した。超伝導転移温度以下で電気抵抗が上昇する現象を発見して,その出現条件、出現機構を調べている。本年度は、アルミニウムと、銅の交互蒸着膜について,幅の異なる3つの細線を同一基盤上に作成し、比較をした。超伝導転移に伴う抵抗の上昇は再現することが確かめられた。この現象が出現するためには線幅が狭いことも必要かもしれないが、むしろ細線の内部構造が本質的であることが明らかになった.