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2011.09.27 ミュー型ニュートリノの速度の測定
東邦大学理学部物理学科基礎物理学教室が参加する国際協力実験OPERAは、
スイスのCERN研究所から発射された高エネルギーのミュー型ニュートリノを730 km 離れたイタリアのグランサッソ地下研究所でとらえ、
このニュートリノの速度を今までにない高精度で測定しました。
CERNの加速器、測量、時間計測の専門家、ローマ大学の測地学の専門家、
スイス計量標準機関(METAS)とドイツ物理工学研究所(PTB)の専門家達の協力を得て、
3年分のデータ(約1万6千反応)を解析したところ、
ニュートリノが光の速さで予想される時刻より約60ナノ秒早くOPERA検出器に到達しているという結果が得られました。
これはニュートリノが光と比べて4万分の1ほど速いことを示しています。
この結果が科学全体に与える潜在的な衝撃は大きく、実験グループでは拙速な結論や物理的解釈をすべきではないと考えています。
今回の公表は広く素粒子物理学界ならびに関係学界に対し、さらなる精査を求めるためのものです。
詳しくは論文をご覧ください。
The OPERA Collaboration Measurement of the neutrino velocity with the OPERA detector in the CNGS beam
2011.08.08 2011年日本物理学会秋季大会の発表について
日本物理学会2011年秋季大会にて、本研究室から以下の5名が発表予定です。
- 登壇者:松尾友和
素粒子実験領域:18日 ニュートリノの物理
「18pSD4. OPERA実験におけるτハドロン崩壊のバックグラウンド解析」
- 登壇者:石田拓運
素粒子実験領域:18日 ニュートリノの物理
「18pSD5. OPERA実験における核破砕粒子・ガンマ線を伴うバックグラウンドの解析」
- 登壇者:森和香奈
素粒子実験領域:16日 光検出器・粒子識別・飛跡検出器・シミュレーション
「16pSH4. BelleU実験で使用するAerogel-RICH用の光検出器HAPDのγ線耐性」
以上、素粒子実験領域
外部リンク 日本物理学会 講演プログラム(領域別) 素粒子実験領域
- 登壇者:辻川弘規
宇宙線・宇宙物理領域:16日 TA・ASHRAなど
「16aSX11. Ashra実験に用いるトリガーシステムの試験」
- 登壇者:小暮大輔
宇宙線・宇宙物理領域:16日 TA・ASHRAなど
「16aSX13. Ashra望遠鏡によるトリガー観測」
以上、宇宙線・宇宙物理実験領域
外部リンク 日本物理学会 講演プログラム(領域別) 宇宙線・宇宙物理実験領域
2011.06.17 東邦大学理学部物理学科ニュースレター掲載について
物理学科ニュースレター5月号に、本研究室所属の小暮の記事が掲載されました。
2011.06.14 特定領域研究「フレーバー物理の新展開」研究会2011の発表について
「フレーバー物理の新展開」研究会2011にて、本研究室から以下の2名が発表予定です。
外部リンク 特定領域研究「フレーバー物理の新展開」研究会2011
- 登壇者:福田努 2011年7月1日(金)
「最新の原子核乾板解析技術」
- 登壇者:松尾友和 2011年7月2日(土)
「OPERA 実験におけるτハドロン崩壊のバックグラウンド解析」
外部リンク 特定領域研究「フレーバー物理の新展開」研究会2011 講演プログラム
2011.03.22 2011年第66回日本物理学会年次大会中止について
日本物理学会2011年年次大会は、東北地方太平洋沖地震の影響を考慮し、中止となりました。
詳細は こちらを御覧ください。
2011.02.14 2011年第66回日本物理学会年次大会の発表について
日本物理学会2011年年次大会にて、本研究室から以下の2名が発表予定です。
- 登壇者:石田拓運
素粒子実験領域:ニュートリノ・ATLAS
「8.ニュートリノ振動実験OPERAにおけるτハドロン崩壊のバックグラウンドの研究 2」
外部リンク 日本物理学会 講演プログラム(領域別) 素粒子実験領域
- 登壇者:安生純
宇宙線・宇宙物理領域 高・超高エネルギー宇宙線(LHCf・TAなど)
「14.ファイバー伝送系を用いたトリガー試験」
外部リンク 日本物理学会 講演プログラム(領域別) 宇宙線・宇宙物理領域
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