Toho University     Last modified: 2007-06-22

「ゼロギャップ 電気伝導体」研究会

 

趣旨

 東邦大学が文科省の補助を受けて複合物性研究センター(代表小野嘉之理学部長)を立ち上げて3年目に入りました。このセンターは、電気伝導性と磁性、あるいは磁性と誘電性など、複数の物性を併せ持った物質を創成することを目的としており、研究促進のための情報交換の場として、年数回の研究会、講演会を行ってきましたが、この度は上記のテーマで研究会を開催することになりました。

2次元ゼロギャップ伝導体としては、2004年に実験の論文が出たグラフェンが有名ですが、その後、有機伝導体α-(BEDT-TTF)2I3も高圧力下ではゼロギャップエネルギー構造を持つことが分かりました。残念ながらその後新しい物質は見つかっておりませんが、実験も理論も徐々に発展してきております。この時期に、研究者が一堂に集まって、議論をすることはゼロギャップ伝導体の物性を理解する上でも、第三、第四のゼロギャップ伝導体を創成する指針を得るためにも意義深いと考えます。

プログラム

講演:    講演要旨のテンプレートのダウンロードはこちらから

プログラム(案)

11:00-11:10 梶田晃示 「はじめに」
11:10-11:40 田嶋尚也 「有機ゼロギャップシステムの最近の進展について−圧力と磁場」
11:40-12:00 木野日織 「α-(BEDT-TTF)2I3 の第一原理電子状態計算」
12:00-12:20 森健彦 「有機伝導体におけるゼロギャップ出現の条件」

12:20-13:20 昼食

13:20-13:40 片山新也 「α-(BEDT-TTF)2I3 塩における静水圧下磁場誘起SDW」
13:40-14:10 小林晃人 「α-(BEDT-TTF)2I3 における異常なホール効果」

14:10-14:20 休憩

14:20-14:40 高橋利宏 「ゼロギャップ状態と電荷の不均化」
14:40-15:00 宮川和也 「θ-(BEDT-TTF)2I3 の高圧力下NMR:ゼロギャップ状態の可能性」
15:00-15:20 山本浩史、川椙義高 「ゼロギャップ分子性導体に静電キャリアー注入は可能か?」
15:20-15:50 安藤恒也 「グラフェンの特異な電子物性−理論的側面から」

15:50-16:00 休憩

16:00-16:25 長田俊人 「多層Dirac 電子系における負の層間磁気抵抗とゼロモード」
16:25-16:45 菅原滋晴 「α-(BEDT-TTF)2I3 の層間縦磁気抵抗−温度依存性−」
16:45-17:05 福山秀敏 「ゼロギャップ電子系とバンド間磁場効果」
17:05-17:15 福山秀敏 「まとめ」
 

開催日/場所

主催

共催

世話人

梶田晃示 (東邦大学)、西尾豊 (東邦大学、事務局)

参加費

無料(参加登録必要)

 

 参加希望の皆様へ

 

下記参加フォームを添付して事務局(西尾)まで メールでお送りください。

1. 氏名:

2. 所属:

************

 

問い合わせ先

 

事務局  西尾 豊 (東邦大学理学部物理学科)

nishio@ph.sci.toho-u.ac.jp

TEL 047-472-6997

FAX 047-472-6988